フリーランスの美容師の社会保障ってどうなっているの!?
これからフリーランスになる予定の美容師さんは気になると思います
日本で働いて入れば何かしらの健康保険に入って保険料を収めていると思いまが
『フリーランス美容師の保険内容がどう変わり、どんなメリットとデメリットがあるでしょうか?』
早速ですが
フリーランス10年目で感じている結論は
むしろ、フリーランスになって金銭的なメリットの方が大きい』
っと感じています
しかし!!
どう思うかは人それぞれ
そこで、保険に変わるメリット・デメリット等
フリーランスになる前に知っておきたい保険事情をまとめました
・国民健康保険と社会保険の違いってなに?
・社会保険のリスクはなに?
・産休や、失業手当は出るの?
・フリーランス美容師が入っておくと良い保険は?
そんな疑問に現役フリーランス美容師が、実体験を元にお答えします
保険が変わるので、社会保障の内容も変わります
自分の身は自分で守れる様に、『保険内容をしっかりと把握する事』が大切です
『フリーランスへの不安が少しでも払拭されると嬉しいです』
フリーランス美容師になると国保だけど社保との違いは?
社会保証はとても大切
しかし、社会保障を気にしていない美容師さんが多い気がします
もちろん僕も、フリーランスになるまで全然気にしていませんでした。。。
なので、まずは健康保険について簡単に説明
(詳しい人は飛ばしてOK)
健康保険(保険証)には
・国民健康保険
・社会保険
の2つの種類があります
そして、フリーランスの美容師になると『国民健康保険』に入る事になります
この2つの保険はまったく内容が違ってくるので、詳しく見ていきましょう
○国民健康保険
【対象者】
・個人事業主(自営業)
・個人経営の会社に勤めている人とその家族
・退職して職場の健康保険をやめた方
・パート・アルバイト(正社員の4分3以上勤務していない)など、
職場の健康保険に加入していない方
・農業・漁業に従事している方
が加入する保険になります
・医療費の一部を負担 →70歳までは3割負担
・出産育児一時金 →42万円の支給(産科医療補償制度加入の病院で分娩した場合)
・高額の医療費 →1ヶ月の医療費の自己負担額が一定の額を超えた場合
限度額を超えた分が高額療養費として後から支給
→70歳未満の方は、21,000円以上(1ヶ月)の自己負担額を算定の対象
(世帯合算も可)
→過去12ヵ月以内に、同じ世帯で高額療養費の支払いが4回以上あった場合
4回目以降は「4回目以降」の限度額を超えた分が支給されます
・埋葬費
【保険料】
国民健康保険は市区町村役場が運営していて世帯単位で加入者の数、年齢、収入などにより保険料が変わってきます
○社会保健
【対象者】
・社会保険は法人企業に勤務している会社員
・正社員の4分3以上勤務しているアルバイトやパート
(年収が106万円以上で、週の所定労働時間が20時間以上あること)
が加入する保険になります
・医療費の一部を負担 →70歳までは3割負担
・高額の医療費 →1ヶ月の医療費の自己負担額が一定の額を超えた場合
限度額を超えた分が高額療養費として後から支給
→70歳未満の方は、21,000円以上(1ヶ月)の自己負担額を算定の対象
(世帯合算も可)
→過去12ヵ月以内に、同じ世帯で高額療養費の支払いが4回以上あった場合
4回目以降は「4回目以降」の限度額を超えた分が支給されます
・『労災保険』
①ケガや病気が治癒するまでの療養の現物給付
(労災病院、労災指定医療機関の場合)またはその費用が給付される
②ケガや病気が治癒した後に障害が残ったとき、障害補償年金が給付される
③ケガや病気の療養のため労働できない時に、休業4日目から給付される
(失業保険)
④死亡した時に、遺族の人数等に応じた遺族補償年金と
遺族特別年金、遺族特別支給金が給付される
・出産育児一時金 →42万円の支給(産科医療補償制度加入の病院で分娩した場合)
・埋葬費
【保険料】
協会けんぽ、または各社会保険組合が運営していて個人単位で年齢
収入などにより保険料を算出します
また、社会保険の半分は会社が払ってくれます
国民健康保険(フリーランス美容師)になるメリット・デメリット
フリーランス美容師になると、社会保険→国民健康保険になります
○国民健康保険のメリット
保険料は所得によって決定されるので、所得によっては保険料を減額してもらえる
これが一番のメリットですね
っと、思った方も多いと思います
ここ大切なので、出来るだけ分かりやすく説明します!!
今まで
お給料に対して、保険料が決まりました
国保になると
所得に対して、保険料が決まります
【売り上げ-経費=所得】の事です
この経費がポイント!!
フリーランス美容師は経費を使う事が出来ます
経費を使う事で、所得を抑え、保険料も抑えることができます
『月の売り上げ』
60万
『経費(売り上げをあげる為に使った)』
営業活動の為の飲み会代 10万
撮影の為にメイク道具や衣装 5万
仕事用の携帯通信費 1万
自宅の半分を事務所として使っていた場合 家賃8万の半分→4万
サロン使用料 売り上げの35% 21万
※OMOTESANDO APARMTENの場合
表参道の少人数制シェアサロン(面貸し美容室)の詳細はこちら
合計経費 41万
【60万(売り上げ)−41万(経費)で19万の利益】
※その他控除がありますが、省略。。。
なので19万に対して保険料がかかります
したがって、社会保険の時よりも安くなるケースがほとんどです
(社会保険で会社が半分払った場合でも)
もちろん、国保と同様に医療費の3割負担の恩恵を受けることも出来ます
○国民健康保険のデメリット
産休・育休・失業保険が無い
これが一番のデメリットです
因みに、周りのフリーランスの美容師に聞いた所
90%以上の美容師の『手取りが1.5倍から3倍は増えてた』と答えています
まとめると
- 社保から国保になっても、必要な保障は受けられる
- 経費を使えるので保険料が下がる(併せて住民税等も下がる)
→その分、自分が産休・育休・失業した時の為に蓄えておくと良い - 産休/育休/失業保険が無い
→出産を考えている美容師さんは、産休/育休の分を蓄えておくと良い
(美容師は産休/育休が長過ぎると失客のリスクがあるので、
【出産1ヶ月前まで働いて、半年後には復帰してるケース】が多いので
6ヶ月程度の生活出来る蓄えがあると安心) - 失業保険は無いけど代わりになる保険がある
(最後の章で紹介)
社会保険のメリット・デメリットも見てみよう
では、会社員が入っている社会保険のメリット・デメリットはどうでしょうか?
要点をまとめて簡単に紹介
社会保険のメリット
・産休・育休制度(パートや、アルバイトでも一定の条件をクリアすれば産休・育休は取れる)がある
・失業保険制度がある
・社会保険料の半分は会社が払ってくれる
・扶養家族も保険対象に含まれるので、扶養家族が多いとお得
デメリット
・毎月の給料から社会保険料が徴収されて、手取り額が減る
・経費が使えない
・主婦の方などパート務めしている方には「130万の壁」がある
※130万の壁とは?
しかし、130万円を超えてしまう場合は、保険料の支払いがあり手取り額が減る
フリーランス美容師(国保)会社員(社保)どっちが得?
社保と国保のどっちがお得?
- 国民健康保険と社会保険は保険料の算出方法が異なる為、個人によって保険料が変わる
→社保の場合は経費が使える分、得になる事が多い - 社会保険の方が会社が負担してくれるけれど、健康保険、厚生年金、所得税、雇用保険が総支給から天引きされるので収入が低い方は国民健康保険の方が良い場合がある
- 国民健康保険は扶養家族の分も負担するので、扶養家族が多い場合は損する場合がある
美容師は産休/育休が長いと失客のリスクがあるので、【出産1ヶ月前まで働いて、半年後には復帰してるケース】が多いです
なので、6ヶ月程度の生活出来る蓄えがあると安心
フリーランス美容師の為の保険でリスクを減らす
そんなあなたは、こんな保険もあります
フリーランス美容師のための保険
フリーランス協会と損保ジャパン日本興亜、安田保険センターが発売していて、フリーランスをしている人が病気や怪我で働けなくなった場合にお給料代わりに毎月保険料が支払われるというもの
フリーランス協会の団体割引があるので、個人で入るよりも40%保険料が安くなっているのでおすすめです
【フリーランス所得補償制度】の保障内容と料金を詳しく知りたい方はこちら
フリーランス美容師の保険事情と対策を赤裸々に答える【まとめ】
その心配の9割は、知識不足からくるものです
最低限の知識があれば、フリーランス美容師は今よりも自由に充実した働き方が出来きます
では、楽しい美容師ライフを!!
【こはま】
表参道の少人数制シェアサロン/メンバー募集!!
↓ライン@/E.Mailどちらでも、ご気軽にお問合せ下さい↓